マガジンのカバー画像

【旧】ニンジャスレイヤーPLUS

【ご注意:noteのシステム移行により、定期購読マガジン版は更新を終了しメンバーシップに完全移行します。新規購読はメンバーシップのほうへお願いします!】 https://dieh… もっと読む
¥490 / 月
運営しているクリエイター

2019年5月の記事一覧

【ネオサイタマ・イン・フレイム3:アンド・ユー・ウィル・ノウ・ヒム・バイ・ザ・トレイル・オブ・ニンジャ】

この小説はTwitter連載時のログをそのままアーカイブしたものであり、誤字脱字などの修正は基本的に行っていません。このエピソードの加筆修正版は、上記リンクから購入できる物理書籍/電子書籍「ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上4」で読むことができます。 <<< 全話リストへ戻る  ネオサイタマ・イン・フレイム アンド・ユー・ウィル・ノウ・ヒム・バイ・ザ・トレイル・オブ・ニンジャ 1「総会六門」と威圧的なオスモウ・フォントでモールドされたカンバンが、重々しい扉の上に掲げ

【プラグ・ザ・デモンズ・ハート】#6

◇総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 5 ←  ブンブンブブーン。ブンブンブブーン。アンティークもののジュークボックスがピカピカと蛍光UNIXライトを発し、スピーカーからはオールディーズ・ディスコが流れている。  洞窟を木板やレンガで補強して作り替えたアジトの応接室には安楽椅子や機械の玩具が置かれ、アベ一休のポスターは額縁に入れて飾られ、水着を着た美女のケモビール・ピンナップや、白いシャツのボタンを四つ開けてウインクする美男の香水ピンナップ、NNK-12

【ナクソス・アンダー・ファイア】#10

◇総合目次  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4前 ◇4後 ◇5 ◇6前 ◇6後 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 9 ←

ニンジャスレイヤーTRPGプラグイン:生い立ちとマイナースキル

このシリーズは【ニンジャスレイヤーTPRG エイジ・オブ・ソウカイヤ】の追加ゲームルールなどをまとめたプラグインのうち、最も導入しやすいもののひとつです。あなたはニンジャマスターと相談したうえで、自由にこれらのプラグインルールを選択し、ゲームに反映できます(プラグインを採用するかどうかはつねにニンジャマスターが決定します)。そしてもちろん、これらにインスパイアされた独自のハウスルールを作ることができます。 <<<ルールブックのインデックスへ  <<<プラグインのインデックス

【ギア・ウィッチクラフト】#8

◇総合目次  ◇全セクション版 ◇「磁気嵐の晴れた世界で」 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 7 ← 「辞める? ハハァ、それで救援要請を渋っていたというわけか。フェイタル=サン」コルヴェットの言葉に、フェイタルは曖昧に頷いた。「さあな。ま、色々と考えてはいたさ」「味方と考えていいのだな、ブラックヘイズ=サン」今度はブラックヘイズに尋ねる。「少なくともこの件を片付けるまでは?」 「味方の意味にもよるが、協力はしよう」ブラックヘイズはカタナの企業戦士を見た。

【プラグ・ザ・デモンズ・ハート】#5

◇総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 4 ←  インターフォンに応答したのは年端も行かぬ娘の声だった。正しく大人に取り次がれるか、やや不安があった。 「先生……」  ブルーブラッドはフルフェイスヘルム越しにリー先生を見た。ブルーブラッドはオーストラリアの強烈な日差しを嫌い、革手袋とヘルメットすら用いて、完全な防備を試みているのだ。彼の白衣は血に染まり、皮手袋の指先は破けていた。一方でリー先生は彼とは対照的に、きれいなものだ。彼はリズムを取るように右足をパタパ

【ネオサイタマ・イン・フレイム2:ダークニンジャ・リターンズ】

この小説はTwitter連載時のログをそのままアーカイブしたものであり、誤字脱字などの修正は基本的に行っていません。このエピソードの加筆修正版は、上記リンクから購入できる物理書籍/電子書籍「ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上4」で読むことができます。 <<< 全話リストへ戻る ネオサイタマ・イン・フレイム ダークニンジャ・リターンズ 1 ズゥン、と激しくネコソギ・ファンド社のメインオフィスが揺れた。上の階でヨコヅナ・ダンプカー同士が正面衝突したかのような衝撃。地震か

【ギア・ウィッチクラフト】#7

◇総合目次  ◇全セクション版 ◇「磁気嵐の晴れた世界で」 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 6 ←  大空洞は今や銀の火によって禍々しく照らし出され、チュートン騎士立像の抽象的な姿は恐るべき啓示めいてモノクロであった。「何だ……? グワーッ!」ほんのコンマ一秒の隙を突かれ、フェイタルは高く弾かれた。ブラックヘイズは反射的に防御姿勢を取った。直後!「グワーッ!」 「ンンンンン……! ひれ伏すのだカタナ・オブ・リバプール」燃える銀のローブで身を覆った邪悪な存

【ギア・ウィッチクラフト】#6

◇総合目次  ◇全セクション版 ◇「磁気嵐の晴れた世界で」 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 5 ←  ZMZMZMZM……。奇妙な唸り音が空洞に鳴り響いた。それはギンカクから発せられていた。御影石の表面にサザナミが生じていた。(大丈夫なのか?)コルヴェットは歯を食いしばる。ギュンター博士がコルヴェットを振り仰ぎ、緊迫した表情で目配せした。コルヴェットは頷いた。手首にカゼが集まる! 「貴様何を!」監視役のカタナ企業戦士が異状を察知しカタナ警棒を振り上げ時に

【ネオサイタマ・イン・フレイム1:ライク・ア・ブラッドアロー・ストレイト】

この小説はTwitter連載時のログをそのままアーカイブしたものであり、誤字脱字などの修正は基本的に行っていません。このエピソードの加筆修正版は、上記リンクから購入できる物理書籍/電子書籍「ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上4」で読むことができます。 <<< 全話リストへ戻る ネオサイタマ・イン・フレイム ライク・ア・ブラッドアロー・ストレイト 1 ピラミッド型に積まれたダルマと列を為すカドマツ、そして荘厳な名付き巨大フラワーアレンジメントが防衛機構めいて飾り立てる

【ナクソス・アンダー・ファイア】#9

◇総合目次  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4前 ◇4後 ◇5 ◇6前 ◇6後 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 8 ←

【ギア・ウィッチクラフト】#5

◇総合目次  ◇全セクション版 ◇「磁気嵐の晴れた世界で」 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 4 ← 「ドーモ。フェイタルです」「ドーモ。ブラックヘイズです」隣り合う針葉樹頂点に直立した二人のニンジャはアイサツし、同時にオジギした。砕けた月は白く輝き、シュヴァルツヴァルトの夜の輪郭を照らしていた。すぐにカラテ戦闘が始まる事はなかった。フェイタルはまだ襲いかからなかった。

サムライニンジャスレイヤー 【ウェイ・ダウン・トゥ・ヘル】 #1

【ひとつ前の連載分へ】  カア、カアと侘しげに鳴きながら、三羽の鴉が東へ飛ぶ。  熱と乾き。粉じみた街道。長い一本道の向こうには、半分沈んだ太陽。街道の周囲には枯れた田畑。  日照りが続くイマワノクニの街道を、一台の涅槃馬車が緩慢に進んでゆく。積荷の重さに耐えかねて、ギィ、ギィと車輪が軋む。夕暮れのぬるい風に揺れる荷馬車の旗には「屍体承候」「病死御免」「南無三宝」の文字。  この荷馬車を引くのは、痩せ衰えて足を引きずる騾馬二頭。御者は二人。彼らは飢饉や紛争で死んだ無縁

【プラグ・ザ・デモンズ・ハート】#4

◇総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 3 ←  満点の星散りばめた夜空の下、ヒュージシュリケンは火かき棒で積み石の火をかき混ぜた。イグナイトが起こした火だ。奇妙な一団は夜営の設営を終え、焚火を囲んでいた。バイオカンガルー肉の串刺しが火であぶられ、よいにおいをたちのぼらせる。 「つまりだぜ?」ヒュージシュリケンは不機嫌そうに一同を見渡した。「オムラで働いてたコンノ=サンは、いつものモンキー・ジョブの一環で、中身のわからんコンテナをカンオケ輸送してた。その積み荷は……コ