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【旧】ニンジャスレイヤーPLUS

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2019年10月の記事一覧

【デス・フロム・アバヴ・セキバハラ】

◇総合目次 ◇エピソード一覧 この小説はTwitter連載時のログをそのままアーカイブしたものであり、誤字脱字などの修正は基本的に行っていません。このエピソードの加筆修正版が、上記リンクから購入できる第2部の物理書籍/電子書籍に収録されています。また、第2部のコミカライズがチャンピオンREDで行われています。 【デス・フロム・アバヴ・セキバハラ】 1 ブーンブブーンブブブンブンブーン……ザリザリとしたギター音が、数マイル先の錆び果てたスピーカーから吐き出され、バトルフィ

S3第4話【ヨロシサン・エクスプレス】#7

総合目次 全セクション版 分割版:◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 6 ←  ダガガッ! ダガガッ! ダガガッ! ダガガダガガッ! 砂塵を巻き上げ轟走するカラテ馬四頭立て戦車にニンジャカラテ騎兵が並走し、砂塵は倍の倍になる!「よいか! キャノン砲に注意せよ。惰弱文明にふさわしい屁っぴり鉄砲に過ぎぬが、当たればただでは済まぬ。貴様ら精鋭の命は値千金。命大事にせよ!」 「ハーッ!」「アリガタキシアワセ!」クワドリガの精鋭ニンジャ騎兵達は鞍の上で跪いて敬礼したの

S3第4話【ヨロシサン・エクスプレス】#6

総合目次 全セクション版 分割版:◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 5 ← 「アイ……エ……?」車掌と共に食堂車にいた乗務員は、ニンジャの暴威を目の当たりにしたことと、実際に急過ぎる目の前の出来事を認識できず、ぼんやりとなっていた。それが死を招いた。サクリリージは彼の頸部を鷲掴みにし、容易く引きちぎると、背骨を引きずり出した。  ナムアミダブツ! だがその背骨をいかにするか!? その時だ!「ケキャーッ!」アクセルジャックが高速回転でサクリリージに接近し、ジャックナ

【アイアン・アトラス・バトルロイヤル!】分割版 #6

◇総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 全セクション版 5 ←  クリスタルオモテナシタワー! レイド・チョウの端に屹立するこのランドマークは実際高い産業高層ビルディングであり、周辺に巡らせた多層構造の高架ハイウェイはまるで城郭の堀と胸壁めいて守る。八角形に面取りされたビル壁は七色にライトアップされ、ゆっくりと振り向くホログラフィ・オイランは蠱惑的に目を伏せる。まさにその名通り水晶の塔じみたこの建物は、レイド・チョウを睥睨する繁栄の象徴であった。  その

ネオベイジン取材旅行2019ハイライト

というわけで、昨年の香港、九龍、澳門、深圳の取材旅行に続いて、今回は北京までニンジャを探しに行ってきました。イェイイェイ! 香港、九龍といえば、トラディショナルなアジアン電脳サイバーパンクの聖地として欠かせないスポットのひとつであり、実際その取材旅行で得られた成果は「スズメバチの黄色」にも活かされました。今回はアジアンサイバーパンクの流れを継続し、中国大陸を北上して北京です。 ダイハードテイルズ作品は、都市やそこに生きる人々の営みがテーマとなることが多いです。そしてその空気

【シー・ノー・イーヴル・ニンジャ】

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ニンジャスレイヤー名鑑カード AOM-0211【ヤモト・コキ】

◇総合目次 ◇名鑑目次 ヤモト・コキ / Yamoto Kokiシ・ニンジャのソウル憑依者。放浪者。シはヨミやジゴク、サンズを司る神話時代の強大なニンジャであり、彼女はこれに長く耐えうる強い自我を築く為、世界中の霊跡を巡る神秘的な旅を続けた。シ・ニンジャにまつわる眷属たちから命を狙われている。 ※(トリロジー時代のヤモトに関しては、ラスト・ガール・スタンディングのN-FILESを参照) ※(シ・ニンジャ・クランに関しては、こちらのシャードを参照) ニンジャソウル:シ・

S3第4話【ヨロシサン・エクスプレス】#5

総合目次 全セクション版 分割版:◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 4 ←  緑の丘が連なり、遠くに見える湖は光り輝いている。ヨロシンカンセンは風光明媚なポイントで停止した。ヨロシサンのクローンレンジャーが遠巻きに車両を警備する中、車外にベンチやテーブル、パラソルが設置され、サンドイッチと紅茶を決め込む者達もいた。  客室の者達も、実のある情報がどうやっても得られない事がわかると、自室に戻って映画を見たり、シアツ・サービスを呼んだり、思い思いに楽しみ始めた。カチグミ喧

【ガントレット・ウィズ・フューリー】

1 午前三時。黒い空は一般的なガイオン地表市民にとっては夜の闇だが、ここボンジャン・テンプルのバトルボンズ達にとっては違う。朝の兆しだ。ウォッチタワーに備え付けられた青銅の鐘が108度打ち鳴らされると、彼らは白砂が敷かれたバトルフィールドに、大声を上げて、全力疾走でエントリーする。 「ワーアアアアー!」「ワーアアアアー!」「キーエエエエー!」「アーアアアアーアー!」中庭バトルフィールドの四方を囲む朱塗りのテンプルから一斉に飛び出してきた彼らは皆スキンヘッドで、テンプルカラ

【ヨロシサン・エクスプレス】#4

総合目次 全セクション版 分割版:◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 3 ← 『お客様トラブルが発生したため、当ヨロシンカンセンはウォータートン・レイク付近で予定外の停車を行います。問題は一切ありません。音楽や食事等ご自由にお楽しみください。オタノシミドスエ!』美しいメロディとマイコ音声がスピーカーから流れ、ヨロシンカンセンは徐々に速度を落としていった。  S食堂車に隣接するSS客室車両では、ヨロシサン車掌たちとの事項確認を済ませたサガサマとコトブキが入室し、今まさに検証に入

【ザ・リデンプション】 前編

0001001001010101  猛烈な頭痛だった。脳の毛細血管の一本一本が、ホースのように膨れ上がったかのようだ。常に奥歯とこめかみに力を込め、押さえつけていなければ、一瞬で頭が内側から爆ぜてしまいそうだった。 「うう……クソッタレが……」  囚人服姿のヤマヒロは唸り、薄目を開けた。彼は001011110100101の激流の中にいた。見えるのは無重力の薄闇と、崩壊しかけたネオン看板の森と、狂った鉄骨構造の海底。深海魚めいて細長い、現れては消滅を繰り返す、青白く輝

【クライ・ハヴォック・ベンド・ジ・エンド】

◇総合目次 ◇エピソード一覧 この小説はTwitter連載時のログをそのままアーカイブしたものであり、誤字脱字などの修正は基本的に行っていません。このエピソードの加筆修正版が、上記リンクから購入できる第2部の物理書籍/電子書籍に収録されています。また、第2部のコミカライズがチャンピオンREDで行われています。 【クライ・ハヴォック・ベンド・ジ・エンド】 1 キョート城、謁見の間。  邪悪なる古代ニンジャヘレニズム様式のレリーフ彫刻と没薬の煙、奴隷ゲイシャが一心に爪弾く

【ヨロシサン・エクスプレス】#3

総合目次 全セクション版 分割版:◇1 ◇2 ◇3 ◇4 2 ← 「ヤモト=サン、ネオサイタマなのか!?」皿に山盛りのアイスをよそって歩いてきたザックが、テーブルの会話を耳に挟んで驚いた。「わたし達もそうですよ」と、コトブキ。「マジかよ!」ザックは目を輝かせる。「超スゲエんだろ。サイバネ手術とかネオン看板とか。スゴイタカイビル、高いんだろ」 「高いですよ」コトブキは頷いた。「でも、わたし、自分の足で行った事がないですね」「俺も行ってみてェなあ! あと、この……このアベ一

【エンター・ザ・ドラゴン・クリプト】

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